mizuito-tsumugi

〜 日 々 を 織 る 〜

ホテルに帰って来たら

母は着替えてベッドで寝ていた…

ホテルを飛び出してしばらく経った後、一度だけ携帯に着信があったっきりだったので、

電話魔の母にしては大人しいなと思っていたら。

(私がいくつになっても、夜に外出していると電話攻撃が続く。たとえ残業や付き合いの飲み会でも。コレは症状が出る前から)

ドアの閉まる音に、フツーに目を覚まして

「え!?何、今の音。ビックリした」

ですって。

いやね、アウトではなくセーフだったのは、

どうであれ言動が眠さからでも落ち着いたなら、ー良いんですよ。

ありがたいんですよ。それは、もう。

でもね…

まだ私の中はデロっと割り切れなさの残滓がね。

自分も切り替えなきゃいかん、と分かっていても、

引きずっちゃうんだよなぁ〜

大人気なく。

感情に振り回されないように、アンガートレーニング?とやらも読んでみたけど、

これってスクールみたいなカウンセリングみたいな、実践に通って地道に訓練しないとダメじゃん。

理論を知るだけで実践できるなら、この世に介護殺人なんて起こってないわ。

6カウントしていれば、沸点過ぎて落ち着く?

んなワケあるか。

言われたことを反復して余計にイラッとするわ。

ビジネスには有効でも、家族介護には向かない。

そもそもビジネスで感情のコントロールが出来ないことは、ほぼない。

内心で引きずっちゃうことが無いとは言わないけど、それは後悔とか反省が主で、他者への怒りや苛立ちじゃない。

自分自身への「やらかした〜!」「あの時の対応を…」とか、そういうので一旦グンと落ち込んで、再発防止策を考えて同じ轍は踏まない決意をして浮上する。

その間誰にも何も言わないし、気取らせない。

それこそ親にも仕事に関して愚痴を言ったことも、落ち込みを見せたこともない。

元から、家ではあまり感情を出さない、

他人に本心を見せない、というのもあるけど。

(これは幼少時からの環境と生き抜く術で、自然と)

だけど、母にだけは、

個人的感情が昔から抑えるのが難しかった。

多分、他人に理解されないのは当然で仕方ないし期待もしないけど、母にだけは素の自分を見て理解して認めて欲しいっていうのが強かった。

だけど、今でも、

母の言う私への理解と信用・味方、と

私の感じるソレは定義そのものから非常に乖離を感じている。

なんとなく世間一般の思う母娘関係とはおおいに違うんだろうなと、

どちらかというと父と息子の関係に似ているかもしれない。私の普段の思考傾向も男性的らしい。

なのに感情的なところはメチャクチャ女性的だから、変なバランスになって会話も崩壊する。

母は私より断然昭和の女性なので、なおさら。

でもね…一人っ子の私を長男的な育て方をしたのは、

祖母や周囲の反対を押し切ってそういう方針を決めたのは、母。

一人で生き抜ける子に、と。

(幼い頃から言い聞かされたのは、結婚なんてしなくていい、ということ。

お陰様で?1人逞しく生きられて、周囲からも男前認定されて、全くの対象外ポジションを早々にゲットしてお一人様ですわ。なぜか結婚したいのに具体的になると無理になる…)

なのに、まさか残業が8時過ぎたあたりから電話攻撃、終電になった時には「女の子をこんな時間まで働かせるの!?」なんて言い出すようになるとは思いませんでしたよ。

男女均等雇用とか男女同権とか掲げた活動団体にも身を置いていたような人が。

昔から言ってることとやっていることが違うじゃん?とか、

自分だって祖母に言われて反発してたって言ってたくせに!みたいなことは多くて

矛盾はたくさんある人だったけど、

理不尽に他人を責めたり落とすような事を言ったりすることは決してなかった。

私との喧嘩ではお互いに最大に傷つく言葉を選んで、どっちもズタボロに抉られる系だったけど。

そこに他人は入らなかった。

相容れないだけで、理不尽さはさほどなかった。

それが、脳の制御が壊れてくると、これが本心だったのかと思うほどに

他人、親戚、夫、子に対する妄言・暴言が凄まじく溢れ出て、しかも

そのことは忘れないという!

みなさん、こういう理不尽に泣いて怒って、そして諦めて、やがて静かに見られるようになっていっているんでしょうかね?

自宅では日中大して動かず寝ているせいで夜中から動き出し

深夜早朝に勝手に出かけてしまう母ですが。

さすがに今日は朝から動き回り、結構な距離を歩いたりもしたからか

イビキを時折かきながら、今のところしっかり寝ています。

今夜は何も起きないように徹夜の覚悟だけど…

心が折れたので、今日は止めようと思っていたソラナックスを飲んでしまった。

ちょっと眠い。

ヤバい。

横になったら終わりな気がする。