mizuito-tsumugi

〜 日 々 を 織 る 〜

日曜は最悪

朝からずっと、うとうとしてくれている僅かな時間以外は

ずっと絡んでくるかヒステリーを起こしているか

夜になる程悪化して、妄想混乱が激しくなる

 

テレビを付けては現実とごちゃ混ぜになり

 

話に脈絡などないし

登場人物も頻繁に入れ替わり、筋は全く通らないうえ

結局何を言いたくて話し始めたのかすら迷子になり

深夜に近づくに連れて被害妄想が激しくなって

突然に弁護士立てて私と闘うと叫び出す

何を争うのかは誘導してみても曖昧で

唯一、明確に声を荒げるのが自宅の名義の話

父名義のまま、売却するわけでもないので敢えて登記は変えていないのだが

売却するとしても母と私で遺産分割が必要だし、だけど認知症またはその疑いがある人の売買手続は無効になるんだよ、遡求無効も可能なんだよ、だから売るって一人で騒いでも「出来ないよ」とだけ言い含めておくんだけど

 

何故か母の中では最初から自分名義のはずだという事になっている

定期収入のない人間はローン組めないし(問答無用で最初は組まされる)当然ながら父名義で契約なんだけどね

全て自分のもの!と思い込んでいて、この事を正そうとすると根が深いお金の話になっていく

新婚当時に両親が建てた家、母方の祖母から支援して貰ったということは昔聞いていたし、父の遺品から会社の制度で借入れしていた書類も見たけど、今の母にとっては自分のお金で建てた事になっていたり

誰のおかげで家が買えたと思っているんだ、誰のおかげでここまで生活して来れたと思っているんだと、まるでパワハラ夫のような事ばかり

 

あなたはもっと賢いと思っていたのに!

小さい事にばかり顔を出して、あの人たち(誰のことか謎)と一緒になって!

こんなに人間が小さいとは思わなかった

そんなんじゃ社会に通用しない

 

でるところに出て全てぶちまけてやる

あんたたち(何故か複数形)なんかには負けやしないんだから!

 

 

もうコレらを聞いて反応していると月曜からの一週間に響くし、何一つ建設的な結果は得られない

私にダメージが残るだけ

 

今日一日絡んできていても「あなたとは全然会話していない!」と言い張るくらいだし

明日から会社で朝が早いから、お母さんも夜遅いからシャワー浴びたら寝なよ、と言っているだけで怒り出して前述に戻る

仕事なんか辞めてしまえ!

とまで言われた、とうとう

 

所有物のままなんですかね、私は

永遠に解放されない気がしてくる

毎日、どうせ先が長くないんだからとか、もうすぐ死ぬんだからとか、さっさと死ねって言ったじゃないか、とか

今日は新しく「もっと若い時にあなたが死ぬ順番を申し込めって言った」と訳わからん事も追加された

日本には安楽死制度はないし、若い頃っていつさ?と聞いてみたら母方の祖母が生きていた時だと言う

それって私が中学1年の時で、まだ一般には安楽死とか尊厳死という概念は浸透していなかったし、流石に頭でっかちに成長していても親の死なんて考えもしない時期だよ

自分の死しか考えてなかった

まぁ、それは私の人生通してのテーマみたいなものだな

そういう意味では死に取り憑かれていたと思われるエリザベート皇后の気持ちも分からなくはない?

死しか自分の自由や幸せはないのではないか、という

私もこの先の人生が明るく豊かになるとは思えないし

老いと経済的な苦労と、自分自身の終末の始末のつけ方、頭が痛くなることばかり

 

そういう意味では、当たり散らす相手がいて

経済的にも困っていなくて

後始末をしてくれる人間がいる母は幸せだと思うよ

 

 

昨夜荒れたのは、実は予測済みだった

粗相をしてしまった時、そんな自分が今だに受け入れられないためだと思う

その時は、淡々と始末をする私に「ごめんね」と「ありがとう」を繰り返すんだけど

2〜3時間くらい経ってから、自分の中でショックを処理するために脳が保身の理由を作るんだと思われる

それがある時は、拉致されて変な医者に利尿剤を注射されたと

(かつて、メニエール病の治療で実際に利尿剤が処方されていた私だから言わせてもらうが、血中には入れては利尿じゃなく目眩や嘔吐の元になるNGなクソまずい液体で大抵の薬慣れしている私ですら炭酸ジュースで割って飲んでいた…出勤前に服用して、会社まで持たず30〜40分後の乗換えの際に必ずトイレ)

ある時は理由なく私が母を辱めたと怒鳴り込み

 

一族で入院はしても最期までオムツを着けていた人はいないこともあって、多分計り知れないショックなんだと思う

まさか自分が、と

覚えていないことについてもそう

昨夜から明け方まで急に片付けと称しアチコチをガタガタさせ始め、ゴミ袋に普段の服とか突っ込んでいたけれど、今日になって自分じゃないと、誰がやったんだと案の定

 

自分が自分じゃなくなっていること自体を覚えていなくても

漠然とした不安が拭えなくて心に蔓延してどうにもならないんだろうと思う

 

そこで頼りたい、話したい、分かって欲しい

と全力で私に向かってくるわけだ

 

だけど私自身が、片頭痛や鬱っぽい症状で体調が悪く、精神的にも余裕がなくて

始めは頑張って応対するんだけど

だんだん、翌日の仕事に響かないように調整する習慣が抜けず、静かに放っておいて欲しくなる

ここで母にとっては許せなくなるすれ違いが発生

そんなことなら仕事なんか辞めてしまえ、に繋がると

 

恋愛力さえ無くなるほど、社会人になってからは仕事と親との関係調整と自分の治療でいっぱいいっぱいで、あっという間にこの歳になってしまった

 

片頭痛に至っては、耳が痛くて吐き気や目眩で出社出来ない日が多く(当時は在宅勤務制度もなかったし)、上司や同僚の病気への理解があったので休むこと自体はフォローしてくれていたけど、専門医にたどり着くまでに色々遠回りし

初診の時に「よくコレであなた普通に生活していたね」と驚かれたくらい脳波ガタガタ、酷かった

MRIでは先天性の脳内血管異常とコレまた先天性の頸椎管狭窄が判明

そこから苦節数年、有休を消耗しながら何とか「良くもないが悪くもない」というところまで

それでも最近は事情を話して薬が増えているので、悪化中

 

そういう時には暗い部屋で静かにジッとしているしかないんだけど

そこへ今は母が何度も何度も声をかけてきたり呼び出したりするので、辛いまま対応することに

そんな私の態度が気に入らないので、母もエスカレート

 

もう私の病気のことは分からなくなっている

自分の方が辛いんだと畳み掛けてくる

 

 

さて

ずーーーーーーーっと

部屋の前で話がエンドレスで私が発狂しそうだったので

「さっき会話しないと宣言したのは母、もう私は聞いていないから好きなだけ一人で喚けば」

と低く返し、ヘッドフォンで音楽をかつてないボリュームで聴きながらコレを書いている間に

気が済んだのか、諦めたのか

もっと怒ったのか

とりあえず離れてくれたっぽい

 

また家から出て行け

自分も出て行くと謎の理屈が飛び出していたのは聞こえたが

本当に帰らなくていいなら、正直言って今の私はそうしたい

 

家にいると食欲も湧かないし、酷い便秘にもなるし

何より、マトモな睡眠は取れず心も休まらない

疲労は蓄積されるばかりで解消されない

 

 

ベースにお互い信頼関係や愛情があれば違うんだろう

ウチは口では何を言っても根本的にはお互いを信用していない

家族だという認識はあるし、情はあるが愛情かと問われたら否と答える

愛情という皮を被った執着と依存であると

だから義務感はあるけれど、死なれたら家族が誰もいない孤独への恐怖はあるけれど、純粋な母への愛、などではない

全くないというのとも違うのが感情を複雑化させている

愛憎絡み合って、常に天秤はグラグラし続けて数十年

根本に、母が私という個人を別個の人間としての尊重が一切なく信用していない、というのを言動の端々から常に感じて生きてきたので、そんな母への絶望感も根強い

 

今も、私が頼りと言ってくる割に、私が言うことは否定して信じない

じゃあ聞くなよ、何で言ってくるんだよ、とウンザリするほどに

挙句、嘘吐き呼ばわりとか、自分が正しいだなんて思い上がるな、とか結局傷付けられることにしかならない

なのに、相手をしろと言う

 

私も生きて心がある一人の人間だと

いつになったら分かって貰えるんだろうと

期待しては裏切られ続けてきたけそのまま、認知が固定されてマウンティングされ続け

 

他人なら勝手にどうぞで放っておけるけど

同じ家では逃げ場もなく、何かがあれば私に連絡が入って対処するしかない

 

金銭的借りならもうずっと少しずつ返している

それ以外に何か与えられたっけ?

という納得できない部分が、より私を頑なにさせる

 

社会人になってからも逐一口を出したがるのを頑張ってシャットアウトしてきて

一人前の人間扱いしない母に絶望し

私の人生を邪魔しないで!

と言い続けて何十年か

親の責任を履き違えているとしか思えない

 

そのくせ不安だから頼りたいとか、都合良すぎない?

という思いがどうしても頭の隅から消えない

 

人を巻き込んでやらせたことも全てが自分一人の手柄になっているし

あー、いるよね、そういう人その会社にも

とは思うけど、それが実の親で、ネチネチとそのことで「何もしなかった人間が」と都合よく捏造されて攻め続けられるにも、黙って聞いているのにも限度がある

 

グレたって自分を堕とすだけなのは周囲のヤンキーを見て理解していたし、グレたいとも思わんかったけど

代わりに何度か自殺未遂はした

定番の手首を切るのは切れ味が悪い刃物しか手元に持ち込めなかった(中学ですら小遣い月額500円だったからね)

鎮痛薬を超大量に一気に飲んでも吐いただけ、子供の頃から胃が弱く、薬を色々飲んでいたせいか薬物耐性が強いっぽい

その後当時は規制が緩かった睡眠導入剤(ハルシオン)を一気に飲んだけど、吐きもせず、トリップもなく、入眠さえできなかった…

飛び降りるのは、高所恐怖症なので無意識に対象外

ただ、駅のホームを歩いていると無意識に線路側に寄っていて、入ってくる電車に警笛を鳴らされることがしばしば

 

今はホームドアが増えていいね

だって今でも気を抜くと端にいるもん

 

 

人のことは考えられなくなって

自分のことだけ

それさえも、忘れたり話を作ったり

それでも周囲が悪いとは言い切れる

 

病気のせいだとしても、24H365D相手をしなければならない方にとっては

しかも手伝ってくれる他の家族はいない

最早、嫌がらせとしか思えないほど

 

夜中の1時だろうが2時だろうが3時だろうが御構いなし

 

ドイツ語の舞台音楽を大ボリュームで聴き続けていたら

また部屋に入ってきてなんか喚いていたけど放っておいたら

諦めたのか

私のベッドをガッと蹴って大きな音を立ててドアを閉めて出て行った

古いロフトベッドだから嫌なほど軋んで揺れるんだが

 

当分、トイレも我慢だな

部屋から出たくない

 

 

うちの共倒れも近いかもしれない