果たして見なければいいのか
普通のもの取られ妄想とは、少し個性的かもしれない、うちの場合
私が盗ったとは言わない
しかし、見知らぬ侵入者がいることになっている
繰り返し母が言うのは
「もう誰一人として家に上げちゃいけないよ!色んなもの、少しずつ持っていかれているんだから!」
今も廊下で喚いていたけどね
だーれも家に来ちゃいませんよ
宅配の呼び出しだってほぼ出ないから、宅配ロッカーから私がえっちらおっちら持って上がってるし
そもそもこんなに散らかった家、恥ずかしくて誰も呼べやしない
足の踏み場くらいはあるけど、その程度
母が何でも床に置くから危険だし(昔からそういう傾向あったけど、今は食べ物でも大事なモノでも見境なく)
せいぜい年に一度とか義務付けられている法定点検の業者が足を踏み入れるくらい
だけど、そのアテンドは今のところまだ母にお願いしている
逆に私が対応して、後から業者に扮した奴と結託してウチのことを云々とかワケ分からん容疑かけられたくないもので
しかし出社や外出
来月から(徒歩圏内とはいえ)別の部屋を借りて
この家から離れていれば
こんな母のさまを目にすることも
耳にすることもない
私自身はその間解き放たれている
だけど実態は、その間も母は幻視や妄想で不安にかられ
暴力的な気分に陥ってヒステリーを起こしたり
一人で喚き続けているかもしれない
ただ見なければ、いいのか
逃げているだけでいいのか
本人は絶対的に自分は悪くない(おかしいのは私の方だ)と心底信じて思っているので
病院だのケースワーカーだの、一切受け付けないし、拒絶が半端ない
無理して騙し討ちでもしようものなら、その先に待つのは完全断絶
それくらいに
行くのは健康診断と耳鼻科くらい
役所からの健康診断には一定年齢以上には認知検査を必須にして、結果如何では実費でも脳のMRI検査などを義務付けて欲しい
そうすれば早期発見とか、家族の負担軽減に繋がるのに
こうして自分の気力が足りなければ負けるし
公的機関に相談って言われても、仕事休んで行くほどの価値が見出せないし
何より治るものでもない
症状が軽くなったという例は、漏れなく病院や医者を変えて投薬を減らしたとかいう、一時治療によって重症化した人の場合。
早めに診断を受けて治療を始めれば進行を遅らせられる場合があります、ってレベルのもので
投薬の副作用は必ずあるし、寝たきりへの進行が早まるように思える
トータルで考えて、受診して投薬受けることのメリットよりもデメリットの方がウチの場合多いように思う
自分で動いているし、問題はあれど買い物も行くし食事もする
排泄に問題はない
むしろ延々と口撃できるほど私より元気ですよ…
せいぜい要支援の認定が受けられるかどうか、間違いなく介護認定はコレじゃ降りないなと思うので、資金面でもメリットを感じない
だったら、私が私の自己防衛しながら
母の好きに、本当に支援が必要になるまでは
今のままでみない時間と向き合う時間のメリハリをつけてやっていきたい
と、思うのは、逃避でしかないのかな
甘いのかな…
見ない時間や日を作るのは危険で、やってはいけないことなのか
段階の進んだ親ならデイサービスとか頼り先もあろうが、
それもない、初期から中期と思しき症状だけど頑固で口も足も達者な母は
距離がつかめない
親と、自分の人生
少し親を捨てる覚悟をしたのに勘付いたのか
最近の口撃の毒に
自分は両親も兄も義父母も夫もみんな看たのに!
アンタは私なんかに何もしたくないって言うから!
という内容が入り始め
何もしないと言っていないし、したくないんじゃないけど
このままだと共倒れしか先がない
とか言うと、余計に情けないとこき下ろされるので
介護に正解はないとは言うけれど
私の心が弱すぎるのか