mizuito-tsumugi

〜 日 々 を 織 る 〜

やっと介護申請まで

直前まで「別に私、行かなくていいわよ」とか言い出して

なだめてすかして

ようやく、医師の意見書のための診察に連れて行くことが!

 

ずっと強烈な抵抗にあいながら、ふと正気に戻った時に自分に不安を感じたのか

あとは元からの外ヅラの良さ(取り繕う習性)からとで

やっと、やっと、実現

物忘れ外来で、受付は私がして意見書が欲しい旨等を伝え

 

途中何度も「これ、何のため?何するの?」

と聞かれて内心は冷や汗モノだけれど

そこは女優の心意気でw

「介護予防のサービスでトレーニングとかを安く受けられるようにするためだって、役所からの人と話して決めたじゃない?」

とか

「今、申請しておかないとイザって時じゃ間に合わないんだってよ」

とか

「これまで払ってきた介護保険料、他人にばかり使われてちゃ腹たつじゃない、65過ぎたら回収しないと!」

などなど、手を替え品を替えで都度納得させながら

診察(問診)、簡易テスト、MRIまで完了

その間に、医者への本人または介護者からの申告書類にカキカキ

ちなみに問診票も日付思い出せず私に聞く、住所では郵便番号全然違う、などにより私が代筆

なので来院目的もサラリと「認知症の疑いあり、レビー型?」と記載

こういう時に限って目敏く「何書いてるの?」とツッコミが

動揺隠しサラリと「病歴とかアレルギーとか色々」

 

そして問診では明るく自信満々にウソ八百…

 

「物忘れ、最近はどんなことがありましたか?」

には

「最近は、コレはここって決めて置くようにしたので、ほとんどなくなりました」

…毎日、夜中でも明け方でも「鞄がない」「鍵がない」「携帯がない」「着替えがない」「お財布がない(財布の中が消えている、バージョンも)」「買ってきたドリンクを色んな人が飲むから、もう無い」etc..

つい3日前にも「鍵返して!」事件あったしね

 

「昨日の夜は何を食べました?」

「昨日…夜…昨日の夜…は、何も食べませんでした」

変なメールや留守電で振り回されながら帰宅したら、鍵をかけないまま出かけてて、電話が繋がったと思ったら

「今?○○(近所のパスタ屋)にいる、あなたもいらっしゃいよ」

と半ば無理やり呼び出し、冷製パスタを完食した上ドリンクバー追加したじゃん…

食欲ないのに付き合ってパスタ食べて辛かったよ、私は…

しかも幻視の出来事から飛び火して、身に覚えのない事実無根のことで数十分ディスられ続ける羽目に

 

 

まだ結果は後日とのことだったので

脳の萎縮状態とか分からないけれど

 

初めてMRIを受けた母は

妙に「面白かった!」とハイテンション

これまでCTさえ受けたことがない、健康な人だったから

「あの機械の音って初めは凄いと思ったけど、後に耳にも頭にも響かなくて残らないのね!」

と数十回は言っていた

そら、頭の具合が悪い人が受ける前提だからね、音域や音残りとかは研究されてるだろうさ

片頭痛の私は定期的に受けるけど、毎回ウルセーって思うもの

 

 

とにかく母は父がいなくなり、世話を焼く相手がいなくなって発症したことからも

圧倒的にコミュニケーション不足がベースにある

話を聞いてもらいたい、一人でいたくない

それが社会人である唯一の子である私にベクトルが一気に向かってしまっているから

こっちも受け止めきれず疲労困憊ストレスフル

母も思いが満たされなくて不満蓄積、ストレス、不安増大→か〜ら〜のアグレッシブ口撃

 

なので認定結果が出たら、これまでとは違うコミュニティで社交して

変な内容でも穏やかに聞いてくれる環境で

コミュニケーションを補完してくれれば、と願っている

 

最終的に在宅が厳しくなった時には老人向け住宅も視野に入れているので

今から心のハードルを下げておきたい意図もある

 

そして日中にアクティブに活動することで体力をしっかり発散し

今の昼夜逆転生活を改善して欲しい、これは最優先で、心底願う

 

後は投薬があるかどうか

あっても飲んでくれるかどうか

 

 

来月はまた魔のホテル宿泊が控えている

本人、超行く気満々だけど

私の心は重い

また部屋の外に出て「連れ出された」と騒いだら

一睡もしないわけにもいかないし

今の母は部屋のカードキーとか管理も理解もできないから

今だって自宅で私の部屋を開けては「間違えた」だし

一昨日にシャワー浴びると言ったはずがトイレで途方にくれていたし(その時隣の風呂場が分からなくなっていた)

トイレのつもりでドアを開けて出て(本人は入ったつもり?)

ハッと周りを見たらナニコレで脳がパニクって

辻褄合わせの話を作っちゃう

 

世の中に認知症に理解のあるホテルができればいいのに

スタッフの困ったような笑顔って、患者には嫌がらせされている印象か笑い者にされている印象になっちゃうのね

テルマンとしては間違っていないスマイルなんだけど、認知症の人には違って捉えられ、状態が悪化しちゃう

 

その辺も、アドバイスが貰えるかはともかく

相談できる人がいる、というのは少しだけ気が軽くなる

 

さっきも0時になろうかというのに

「もう少ししたら行ってくるね」

と突如言いに来たので何処へ?と聞いたら

「お参り」

ですと…

「娘たちがね、大したところじゃなくても、その辺でいいって言うから」

えー、私がその娘で、あなたの子は他にはいませんが?

噛み合わないままだけど、そこは重要ではないので

「でも、今は夜中で、これから朝までは寝る時間だよ」

コレが大事

夜は寝てください!切実に!

最終的には「そうよね、昨日も眠りが足りてないし」(そうでしょうとも、あれだけ1時間ごとくらいに私の部屋に来て何やかんやと騒いでいればさ…)

とまぁ、一旦は納得して部屋に下がっていきましたとさ

 

それでもトイレに起きるたび

何もない事はないので…

 

今日は薬の効きが良さそうだから、何かあっても

良くも悪くも気づかないかもしれん…

 

あー疲れた

(時間休で付き添う前後は当然仕事デスよー)

 

今日はもうおやすみなさい

 

 

夏嵐 介護申請ゴーサイン

光明一筋 雲の切れ間に

 

(介護一句)