mizuito-tsumugi

〜 日 々 を 織 る 〜

色々おかしいデフォルト

昔のような口調で

でも言うことは支離滅裂

 

幻視とテレビと現実のミックスが

更に進んでいる気がする

 

「今日、あなたの後に出かけた人いるでしょ」

いません、あり得ません

 

「あなたの2つ下の娘さんがずっといたから」

誰それ?該当するような親戚も、地元の知人もいないけど(2歳下なんて会社の人くらいしか知り合いいない)

 

「今日も天気の人がきて、最近は仕事がないからこういう事するのね、ずっと目の前に来て言うから私どこにも行けなかった」

それただのウェザーニュースだし、気象予報士が暇とか失礼なことをよく…それに今日スーパーハシゴしてたじゃないさ

 

「この建物ってどうなっているの?どうして勝手に貸すの?役所の部屋なの?誰の管理なの?」

何十年と住んでいるマンションなんですがね…役所じゃなくて自宅ですよ

 

「あの女の子たち、好き勝手にキャーキャー騒いで、帰ってと言っても『何言ってるの?』みたいな感じで何も言わずに感じ悪いし失礼!」

ソレ、テレビのワイドショーとかでしょ…昼間だし…

 

「いくら言っても出て行ってくれないから、交番に相談に行ったのよ、管理人さんは自分で届けてくれって言うし!」

え?マジで?本当に行ったの?交番

まぁ近所の交番だったら過去に2度出動されているし、名前とか顔で先方も分かったのかな、私の携帯には何も連絡なかったし(警察に万が一のために伝え済み)

 

「XXさん(母の唯一生存している兄:三男)は、この建物にいるの?◯◯さん(三男兄嫁)に聞いたけど分からないって言われて」

??? どこから突っ込めば… 叔父に限らず母方の親戚一同も父方親戚も西日本で、うちは東日本で、誰も動いていないし

え?叔母と電話したってこと?ソレが本当なら向こうとしては何言われているのかサッパリ状態だったかと

 

「小さいお子さんもいたでしょ、それぞれが好きなのを食べればいいと思って」

誰の子供とな?また大量にパンとスイーツを買ってきて…

いわゆるスーパー商品のゼリーやブラマンジェは自分じゃ食べないくせに…自分は私が買い置いているクイーンズISETANの国産フルーツゼリーしか食べないじゃん…

私が賞味期限内に頑張らないといけないってこと?

ゼリーはともかく、パンは明日まで!出社だし無理ー!!あんな大量…

 

どうせなら日持ちするもの買ってくれればいいのに、そうはうまくいかない

今日も大量に冷蔵庫で消費期限切れした弁当やらを廃棄した

お金を捨てて、食料を捨てる罪悪感…母の中では一瞬で消えてしまう

 

24時間見張っていられないし、日中に出かけてしまうのは止められないし

もう、色々申し訳ないけれど、それで落ち着いて大声出して暴れたりキレたりしないなら、もういいか、という心境

 

薬に慣れて、正規分量になって、果たしてそれの効果が出ているのか、この2週間は呪いの言葉が吐き出されていないような

その分?悲観的なことは色々言い出して、自分の葬儀のことやら、相続人の確認やら(一人っ子だっつーのに)

混乱していると

「葬儀代はいくらだった?」

「誰の?」

「私の」

「……まだ未来のことなのに分かるわけないわ」

「あれ? ……そうだっけ?」

「今、あなた生きてるでしょ、葬儀は死んでから」

「じゃあ、この前のは誰の?」

「この前って?」

「つい先日」

「親族も友人知人も誰も死んでないから、直前はもう2年以上前のお父さんだから」

「そうだった?誰かが死んだって…じゃあ、いくら渡しておけばいい?」

「まったく縁起でもない、そういうのは、いざその時が来たってときに私の仕事」

「そっか、安心したわ〜」

何故、生きているのに自分の葬儀代が支払済だと思ったのか

 

どうみても認知症以外には病気はなく、今は食欲もあるし、ガツガツ歩くし(だから徘徊に超警戒)、何かの予兆が出ている訳ではないんだけど

始末をつけておくと言って片付けたり(本人的に、実質は散らかったり場所移動して色々不明に → 挙句は自分がやったんじゃないと)

今日も私の楽譜たちがピアノ室から運び出されていたが、母否定

 

かと思うと今日みたいに幻視が強く出て、1日それに振り回されていると、認識力が一層低下していて

冷蔵庫に自分で買ってきた物をしまえず私に丸投げ

今いる家は初めての所だと言い出す(「ここは来たばかりで、この前まで住んでいたのは◯◯◯市(元実家)よ!」と半世紀以上遡った)

お風呂も初めての所だと言う(けど普通にドライヤーを取り出して使っていた)

自分の着替えしか置いていないのに、自分のじゃないと言い、私を呼ぶ

湯船に浸かった形跡はあるのに、中には入っていないと言う

初めてシャワーヘッドが元の位置になく放り出されていた

私の部屋が何の部屋か分からず何度も見に(確かめに)来る

洗面所を出てから、自分が寝る場所がどこだか思い出せなくて私を呼ぶ

 

こんな状態でも、私が買ってきた水茄子やオクラや無花果などを使った複数の惣菜類、瀬戸内レモンのポテトサラダまでペロリ完食

ちなみに私は茹でトウモロコシ1本(まぁ昼に以前母が大量に買ってきて冷凍しておいたオコワを食べてたからね)

 

テレビを付けるのは自分なのに、消そうとするとスゴイ目で見られるから嫌だと(被害妄想)、気づくと廊下に座り込んで食べていたりするし、消せばと言えば「じゃあ消してきて」と投げてきたり

 

人がいるのは嫌だとか

市からの防犯メールを見ては、泥棒ガー危険ガーって言いに来るくせに

相変わらず鍵を掛けない率高い…

取っていかれるようなモノ(泥棒に意味のあるもの)は置いてないけど、気持ち悪いし

片付けてもカオス化していくせいで、泥棒が忍び込んだとしても、静かに無事に漁って出られない状態だからなー

確実に足がついて捕まる、証拠を残さずにはいられない、ある意味スバラシイ、トラップだらけの家

だからと言って掛けなくていい訳じゃない

夜間はやっぱり補助鍵を付けることに

でないと、トイレに行くといって玄関の鍵開けて出て行こうとすることに気付いたので

ただの時間感覚がない故の外出だけじゃない

ホテル宿泊時と同じことが自宅でも発生するというリスクに気付いた以上は、外せない

もう半月は前だろうか

「何で外に出ようとしているの?」

と聞いたら

「トイレに行きたいから、部屋から出ないと」

と返ってきた

どんだけのお屋敷だ…それとも旧実家の感覚が蘇っているんだろうか?

私は改装を重ねた後の家屋構成しか知らないが、母が育った頃の(敢えて言い換える)祖母の家は結構広さも作りも違っていたようだから

(庭も畑も離れも広くたくさんあって、戦時中は防空壕もあったし、食べ物にも困らなかったそうな…離れには何人か書生さんが下宿していたり、戦後の改革で国にタダでかなりの土地を持っていかれたり借家人に取られたりしたらしいが)

 

まぁとにかく起こされるとか、誘導するとかは仕方ないとしても、知らないうちに外に出ていくことがないという根拠を持てるのは結構心強い

母は、単純に鍵が増えたのに自分で何故開けられないのかが不思議で納得がいかないようだが

前に、夜だけの鍵を増やすから、外には出られないよ、と何度か説明した時には「それでいい」と言っていたけど、まぁサックリ忘れてるでしょう

 

正直、明け方からずっとガチャガチャされてブツブツ言われていると無視しきれないし、当然眠れもしないしで、やっぱりイラッとするんだけどね…

それでも急いで飛び起きて止めなくてもいいのは、余裕が持てるのは違う

 

認知症の特徴で身なりに構わなくなり、入浴を避けるというのがある

うちも多分に漏れずで、あれだけハレとケやTPOや内と外にうるさかったのに、今や寝間着がわりのヨレっとしたルームウェアでもスーパーに行ってしまうし、逆によそ行きの服を家の中で着てヨレヨレ化させてしまったり

夏になっても、なかなかシャワーを浴びてくれず、身体は拭いているという自己申告のみ

たまに濡れたタオルが妙な所に放置されているので嘘ばかりではないとは思うけど

湯船にお湯を張ると、大抵は入ってくれるけど、多分これを毎日とか隔日とかにしてしまったら、お湯を貯めても入ってくれなくなりそう

今日はお湯張りと本人のシャワー浴びたいが珍しく合致したからスムーズだった

当然、前述のやり取りが間にあったとしても、結果的に入浴して洗髪も歯磨きも見届けられたからヨシとする

 

湯船とピアノジャズとの効果か

「このまま寝れちゃいそう」

と湯上がりに有り難い台詞が!

寝てくれーーー!

朝までぐっすり寝てーー!

 

思えば先週末にやたら寝て静かだったのって

湿疹みたいのが出て抗ヒスタミン剤を処方されていたからか!

私と違って飲み慣れていないから、順当に眠気がガッツリ襲ってきていたのかも

 

やっぱり夜に寝させる、昼間に人とコミュニケーションを取りながら頭を活性化させつつ活動させるようにしなければ

薬の力も多少は頼らざるを得ないとしても

(私自身が薬に耐性が付きやすいうえに、内科や脳外科処方で神経系の薬も結構服用しているだけに抵抗感がないんだよなぁ)

 

 

それにしても上の階から凄い音が響きまくっているんだけど…走り回るようなドタドタした響きだけじゃなく

なんか鉄骨落としたみたいな音とか…

こっちこそよっぽど訴えたいくらいだわ

上階は投資購入した人が新築当時から賃貸にしていたので、これまでも色々な人が住んでいたけれど、こんなにうるさいのは初めて

CAさんが住んでいた時は、とんでもない時間に目覚ましがけたたましく鳴り響いていたくらいで(当時はまだ私も学生だったから緩かった)

若い男性の時なんか、本当に住んでるの?ってくらい気配を感じなかった…ブラック社畜だったのかな…新聞がポストから透けて見えていたのが翌日は無くなっているから、帰ってきてるんだなーって勝手に生存確認してた思い出が

 

 

今週末は何年振りか分からないくらい久しぶりのプライベートの予定があるので

母が落ち着いていてくれることを切に願う…

 

幻視って本当にどうにもできないのかなぁ…