mizuito-tsumugi

〜 日 々 を 織 る 〜

入所日。

前日から不安定

何度も何度も電話がかかってきた

 

こっちは準備をしてもしても終わらなくて

寝てないっていうのに

 

 

今日、系列の別の施設へ移動して入所

仲良し?だった人が泣き出した

 

かつての母なら、そういう人には(心にも思っていなかろうと)必ず最後の別れ際までフォローしていたであろう場面

 

だけど、軽〜く挨拶しただけで

態度も軽い

車に乗っても、外まで泣いて見送りに出た人にはサッと挨拶しただけで

すぐに私に向き直って自分の話

振り返って手を振りさえしなかった

 

以前の母からは考えられない態度

 

あぁ、これが老化で、認知症なんだなぁ、と

 

どんどん自分の事しか考えられなくなる

人の事、都合は全くお構いなしになる

 

でも、他の人のことは色々言うんだけどね…

 

 

新しい施設、新しい部屋

家具は急いで発注したけど揃ってなかった

取り敢えず届いている物を開梱して組み上げ

スタッフの方が手伝って下さったので、予想以上に早く終わった

これまでの人生、いつも何を買っても自分一人しか作業&片付け要員はいなかったから、ちょっと感動

 

だけど私が一緒にいたせいか

今までの施設と自宅とホテルの感覚がゴッチャになっているっぽい

帰って来いの電話に始まり、しまいには脱走宣言まで

 

自分で印鑑出して契約した事だけど

事態をまた理解できなくなっている

 

環境が急に変わったせいか

昼間には分かっていたのに、別れて1時間後にはもう忘れていた

 

家で恨み辛みを吐き散らかしていた時と同じような声色

きっと顔付きも日中とうって変わって、私が毎晩のように見ていたあの他人のような凄まじい憎しみの顔になっているんだと思う

 

こんなんだから、入所せざるを得ないんだけど

本人は分かるはずもなく

 

まだまだ、恨み辛みを遠隔なり、訪問時なり、一時帰宅の時なりに受け止めなきゃいけない

 

心の振り子は行ったり来たり

 

母の振り子も

私の振り子も

 

ベクトルは違えど

あっちにゆらゆら

こっちにユラユラグラグラ

 

私の精神安定剤、むしろ前より増やして欲しいくらいだ…

罪悪感と苛立ちと疲れと

 

何も考えないで1日過ごしてみたい

 

まぁ思考しないなんて無理だけど

 

片付けの続きで明日も施設に行くけど

さて

更に荒れているのか

ケロッとしているのか

 

 

自分の心が粉々になりそうだったから

さっき着拒しちゃちゃし

根に持っているかもな

 

 

対応、距離の取り方

何より自分自身の心のコントロール

本当に難しい