mizuito-tsumugi

〜 日 々 を 織 る 〜

音楽性幻聴?

帰って落ち着いたら

部屋が冷え切っていたのでエアコンをパワフルモードに上げた

 

しばらくしたら、雨の音に混じって

どこからかアイドルのような曲(歌)が賑やかに聞こえて来る

知らない歌だし、若い女の子のグループなんてロクに知らないし

基本的に流行りの音楽は聴かないから

何で?どこから?うるさいなー

って感じで

いつも上の階が尋常じゃなく物音を立てるので、また何か?と思っていた

 

けど、エアコンを自動モードに変えたら

音楽もピタッと止んだ

 

ということは、雨やエアコンや色んな大きなノイズを

私の耳は、物音だけでなく

そこから無い音楽をどこかで誤変換し作り出していたってこと

 

ザクッと調べたけど

根本的な原因やメカニズムは分かっていないらしいが、いくつか背景に共通するものがあると

 

難聴(耳鳴り)

睡眠障害

ストレス

疲れ

女性

 

どれも身に覚えがある

 

一応、脳梗塞とかそっちの病気の危険性は、私は無いので

3〜5ヶ月に1度の頻度でMRIと脳波の定期検査を何年も続けているからね

頭痛外来のドクターは元々脳外だし

 

母じゃないけど、人の声っぽいものや音楽っぽいもの

今回が初めて聞こえた訳じゃない

 

ただ、私は幻聴だと判断つくけど

母はそれが出来ない

 

明日、一旦母を連れて帰宅する予定

迎えがてら入所手続き

本人ももう忘れているだろうし置き去りに進めるのは、正直心が重いし痛い

母がショートステイでいないから解放されたか、というと、実はそうでもない

遠慮なく残業は出来たけど、仕事をしていない時はずっと気にかかるし

母から電話があれば、それをいつまでも引きずるし

施設のスタッフにメッセージ入れて、落ち着いて過ごしていると返事が来ても

外面を作る性格上ストレスが溜まって電話してきたんだろう、取り繕ってるんだろうな、とか

直近2回も新幹線で徘徊されて、医者にもスタッフにも、本人の安全確保が最優先だと言われていても

やっぱり家から出す事に、ここにきて抵抗を感じてしまう自分だとか

 

でも家にいて不安定になるし

帰りたがっているのが、本当にこの家なのかが分からない

心の中の家は違うものを求めていて、だから新幹線に乗って、宛ても人も荷物もないのに元実家の方に向かってしまうんだろう

切符の買い方が、近年ではなく祖母が生きていた頃の降車駅に戻っているあたり、

場所というより、時代を帰りたいのかもしれない

 

ずっと家で一緒にいて振り回されて、仕事で追い詰められていた先日までより

期間限定だからか、この週末は優しくできそうな気がする

 

やっぱり人間は終わりが見えない苦痛に弱い

暴れても荒れても期限があると思えば耐えられるし、対応も緩やかになる

 

だけどそれは

私が天涯孤独になるための準備期間でもある

家に自分しかいない、本当に気配が消えていくのを実感して慣れていく期間

 

もちろん生きている間は時々母が帰って来るだろうけど

今まで望んだわけじゃないがベッタリ離れず生きてきたのは事実で

一人で平気、というのも嘘じゃないけど

本当に天涯孤独、保証人や身元保証人になれる人が皆無になる、家族が誰もいないという本当の孤独はまだ知らない

でも想像する事は増えたし、日々現実味を帯びて迫ってくる

一人は平気でも、独りは辛い

元から生きる意欲が低空飛行で、身近に自分を第一に必要としてくれる人がいないと存在意義を見いだせないダメ人間だから

そういう意味では、たとえ苦痛が上回っていても、母の存在は確かにそのニーズを満たしていたんだよ

 

普通ならもっと若い時に親と距離を取るから

こんな歳になって葛藤することはないんだろう

 

離れたい

だけどなくしたいわけじゃない

 

若い時なら、親も現役世代で気が紛れただろうし

自分も仕事に遊びに夢中になれる年頃でヒャッホーイと気にせず距離を取れただろう

 

だけど、親が老いて片親は他界し、残るも認知症にもなって

自分自身も既に中高年の枠で己のセカンドプランや老後を考えなくちゃいけなくて

結局家庭も家族も持たずに実家を仕切って来てしまったから、家(本家)と自分の始末をつけることも考えないといけない

結婚なんかしなくていいと教育してきた母でさえ、ここに来て私の最期を心配し始めて

何をしておけばいいか、何が必要か、とか聞いてきたり

したい人がいるなら結婚していいのよ、と言い出したり(今更!)

 

一人の時間はそんな事を色々考えて

結局眠れなくて

薬に頼って

残業…仕事に追われて

食欲失せて

 

そして今までで一番の音楽幻聴

 

睡眠時間でも、ずっと夢を見て考えて覚えているから

ドクターにも何回も指摘されているけど

結局、頭は休んでいないんだよね、ずーーーーーっと

熟睡した記憶は小学生の頃まで遡って片手に収まる程

以降は、どれだけ寝ても頭は働き続けているって事

だから、長い睡眠時間が必要なんだ

普段の脳の稼働を10とすると、寝ている時は5〜7くらい

その3〜5の率で休息を得て回復させるんだから、効率悪くもなる

ショートスリーパーの人が羨ましい

好きで長く寝てるんじゃないもの、私は

疲れを取るのに人の何倍も時間がかかるだけで

やることは沢山、時間は惜しいくらいなのに

 

 

天気も悪いから片頭痛もあって

余計に頭が重いし心も重い

 

取り敢えず、明日起きたら母の好きな料理を仕込んでおいて

母の行きつけの美容院に予定を聞いて

施設に行って連れて帰った後は

たくさん買った母の冬服に名前タグをアイロンで着けまくって

 

きっと明日はいっぱいお喋りするだろうから

 

でも、自分のベッドを懐かしく思うのかな

よそよそしく感じるのかな

 

不安をいくら考えても詮無きことなのに

考えちゃってダメだなぁ…